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不動産投資で融資を受けるための金融機関の探し方とは?

不動産投資を行ううえで、融資先をどのように探せばいいのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では融資を受けるための金融機関の探し方やそれぞれのメリット、デメリットなどについて解説していきます。

A.各金融機関の不動産投資の融資傾向

まずは不動産投資の融資傾向についてご紹介していきます。

国土交通省の住宅局が公開している「令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」では、賃貸住宅の建設・購入に係る融資(アパートローン)の新規貸出額を主な金融機関別にまとめています。

もっとも多いのは「地方銀行」、次に多いのは「信用金庫」、そして3番目は「都市銀行・信託銀行他」となってします。

単純な新規貸出額の観点でいえば、地方銀行がもっとも不動産投資の融資を行っているといえるでしょう。

参考:令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書 国土交通省 住宅局

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001394336.pdf

B.不動産投資で融資を受けるための金融機関の探し方

各金融機関の実績をおさえたところで、実際の探し方をご紹介していきます。

金融機関の探し方

メリット

デメリット

Web上で探す

・時間に融通がきき、気軽にできる

・情報の信頼性が不明

・詳細な情報を得られない可能性がある

知人の情報をもとに探す

・実際に融資が通った詳細条件を知ることができる

・自分の条件に合った融資ではない可能性がある

不動産業者に紹介してもらう

・業者次第で、複数の金融機関融資実績情報を知ることができる可能性がある

・業者により、情報の精度が異なる

すでに利用している金融機関の中から探す

・資産情報を把握している場合は、審査までが早い

・情報が限られてしまい、自分の条件に合った融資ではない可能性がある

 

B-1.Web上で情報を集める

インターネットを利用してWebサイト上で情報収集を行う方法です。

メリット

休憩時間や公共交通機関での移動中、就寝前などちょっとした空き時間を利用して気軽に金融機関を探せるというメリットがあります。

ある程度までは人を介することがありませんので、自分の都合のよいときに気軽に探せます。

デメリット

例えば口コミ情報の場合は信頼性が低いものも紛れていることがあります。

ネット上の評判だけを頼りにすると、実態とのズレが生じていたときには大きなデメリットになるでしょう。

また、ネットですべての情報を集められるわけではない点もデメリットといえます。

詳細な説明については、窓口など対面でしか行わない金融機関も多くあります。

B-2.知人の情報をもとに金融機関を探す

個人向けの住居や不動産投資などで、実際に金融機関から融資を受けた人から情報を得たり紹介してもらったりする方法です。

親族や友人、会社の同僚など幅広い人が情報源になります。

メリット

実際に金融機関を利用した人からの情報のため、実際に融資が通った詳細条件を知ることができる点がメリットです。

申し込みから契約までの流れ、返済が始まってからの感触など生の声を聞くことができ、自分のケースに置き換えてイメージしやすいというメリットもあります。

また、自分では接点がない金融機関を紹介してもらうことも期待できます。

デメリット

融資を受けられるかどうかは人によって異なることが考えられます。

融資を受ける場合、その人の年収や借入額などさまざまな条件によって審査結果は変わってきます。

知人がどのような条件で不動産投資を行っているのかしっかり確認したうえで、参考にするようにしましょう。

B-3.不動産業者に金融機関を紹介してもらう

不動産投資用として物件を仲介してもらう不動産業者から直接紹介してもらう方法です。

メリット

不動産業者は、実際に購入する物件を把握しているため、不動産投資に適した金融機関を紹介してもらうことが期待できます。

年収などさまざまな条件も加味してもらうことができれば、審査に通る可能性が高まる可能性もあります。

デメリット

すべてを任せる形となりますので、しっかりと信頼できる不動産業者を見つける必要があります。

B-4.取引金融機関の中から探す

給与の振込先口座を持っていたり自動車ローンを利用したりと、自分が普段取引している金融機関の中から探していく方法です。

メリット

実際に取引がある金融機関で資産情報を把握している場合は、審査までが早い可能性があります。

給与の振り込み用に使っているなどメインバンクとして利用している金融機関であれば収入についても把握してくれているため、不動産投資の融資に関しての適切なアドバイスも期待できます。

デメリット

実際に取引がある金融機関であったとしても、自分の不動産投資の条件に最適とは限りません。

金融機関はあくまでも融資を行う立場となります。不動産投資専門の視点もあると安心でしょう。

取引金融機関の中から探すことは手間が省けますが、かえって選択肢の幅を狭めてしまう可能性もあるので注意が必要です。

C.さまざまな情報から自分に合った金融機関を探しましょう

融資を受けるときは、審査に通りやすいことも重要ですが、返済方法や金利などさまざまな条件を総合的に見て判断することが大切です。

特に不動産投資での物件購入は高い買い物になるため、簡単に決めずにじっくり探すことが賢明といえます。

物件によっては、修繕費用など追加融資が受けられるかどうか考慮しておくことも必要です。

一つだけに絞らず、さまざまな情報を得て自分の条件に合った金融機関を上手に選びましょう。