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不動産投資初心者が失敗しないために取り組んでおくべきこととは

不動産投資の初心者が体験する失敗例はさまざまです。
しかし、失敗してしまった理由を辿ってみると意外とシンプルな要因に集約するケースもあります。

一例としては事前の準備不足が挙げられます。

  • 不動産投資をおこなう前に決めておくべきこととは
  • ローン審査に欠かせない自分の与信について
  • 購入前に得ておくべき知識とは

ここでは、上記3つのポイントを中心に、不動産投資初心者が失敗を避けるためにできる準備についてご紹介します。

 

A.何のために不動産投資を行うのかを決める

不動産投資初心者がまずおこなうべきことは、「何のために不動産投資を始めるのか」を明確化することです。

たとえば月々の給料額が変動するため、給料収入のみに頼ることが不安で家賃収入を得たいと考える方もいれば、相続した住宅を活用したいと考える方もいるなど、投資の理由は人によって異なります。

まずは不動産投資をおこなう理由や目的を明確化し、どのような結果を得たいのか(収入を増やしたいなど)自分にとってのゴールを決めることが大切です。

 

A-1.ゴールを決めることで投資対象が変わる

不動産投資を始める前に自分にとってのゴールを決める理由は、最適な投資対象を見つける目安のひとつとすることにあります。

前述した「不安定な給料のみの収入では不安」と考える方の場合、得られる金額の大きさよりも安定した収入を得られることを重視した不動産投資がおすすめです。

非常に理想的な話とはなりますが、満室状態が続きやすく管理に手間のかからない物件を選べば、本業に支障が出る心配もありません。

また、相続した住宅を活用したい方なども、上記同様にどこにゴールや重点を定めるかによってどのような不動産投資を行うか、選択肢を絞る参考材料となるでしょう。

ただし、相続した住宅の活用でははじめから決まった土地でしか選択肢がありませんので、その土地に対してどれだけ需要が見込まれるのかも踏まえた上で検討する必要があります。

このように、ゴールをあらかじめ決めることで自分に合った投資対象を明確化する参考となります。

B.自分の与信がどの程度あるか確認しておく

お金を借り入れて投資用物件を購入するときは、住宅ローンではなく不動産投資ローンを利用します。
物件購入前には事前審査を受け、希望どおりの融資が受けられることを確認しましょう。

注意点は、借入金額に関係なく審査に通過しない場合もあることです。

気付きにくい細かな理由によって与信が毀損している可能性もあるため、事前審査の前に「現在の自分の与信はどの程度あるか」を確認することをおすすめします。

金融機関ごとに基準が異なり、一方の金融機関で毀損事由と考えられてもほかの金融機関で同様の評価を受けるとは限りませんが、可能な限り与信の毀損は避けたいものです。

個人信用情報は本人開示の手続きによって誰でも閲覧でき、一部の信用情報機関ではインターネット上で当日中に開示され、PDFファイルとしてダウンロードや印刷もできます。

与信について不安がある方は、一度本人開示をおこなってみてはいかがでしょうか。

なお、不動産投資ローンの可否を決定する与信は、意外な部分が原因となって毀損されている場合があります。

仮に企業規模が大きく業績が好調な会社に勤務していても、所得に関係なく業種のみを理由に低く評価されることもあるため、油断はできません。

与信に問題があると不動産投資ローンの融資を受けられないか、受けられたとしても高い金利や短い融資期間を提示される可能性があります。

C.購入前に不動産投資について勉強しておく

不動産投資で初心者が失敗する理由のひとつは、基本的な知識を持っていないことです。

本人にある程度の知識がなければ、悪質な不動産会社の担当者が勧めるままに物件を購入してしまい、思ったような収益が上がらないケースもありえます。

また、損切りするタイミングがつかめず、キャッシュフローが赤字になるまで物件を所有してしまうおそれもあります。

初心者であることを理由に担当者へ任せっきりにはせず、自分自身も専門知識を身につけて積極的に物件選定や管理へ参加しましょう。

 

C-1.本やブログの情報だけでは不十分?

不動産投資の知識を得るために役立つツールが、本やブログです。

しかし、本やブログに記載されている情報のみを参考にすると、偏った知識となる可能性があるため、不十分と言えます。

個人の不動産投資家だけではなく、各不動産会社も本やブログで情報発信していますが、得られる情報はあくまで記載されている範囲内です。

記載されている内容に疑問が生じたとしても、答えは自力で探さなくてはなりません。

また、出版時期やメディアによっては情報が古かったり正しくなかったりと、役立つ知識を得られないリスクもあります。

そのため、不動産投資について学ぶときは本やブログを参考にしつつも、よりリアルタイムかつ効率良く知識を得られる方法を取り入れることも重要です。

D.不動産投資の最新情報はセミナーで学びましょう

初心者が不動産投資に関する知識を得る方法として、セミナーへの参加もおすすめです。

セミナーは専門家が最新情報を発信してくれる場であると同時に、疑問点をその場で質問できる場でもあります。

間違った知識に振り回される心配もなく、古い情報を鵜呑みにして時代遅れの投資をおこなうリスクを避けることもできるでしょう。

不動産投資全般に関するセミナーのほかにも、自己資金を増やすためのお金の貯め方など、テーマを絞り込んで開催されているものもあるため、目的に合ったものを受講します。