• 融資情報

不動産投資における融資の流れとは?融資を受けるまでの基本的な流れについて解説

さまざまな投資方法のなかでも、不動産投資は基本的に月ごとに家賃収入を得ることができるため比較的リスクが低く、始める人が増加傾向にあります。

参考:「不動産投資初心者が知っておきたい基礎知識と購入までの流れ

しかし、投資する不動産によっては初期費用が高額必要になるため、融資を受けなければならないことも少なくありません。
そこで、この記事では不動産投資で融資を受ける際にどのような流れになるのかについて解説します。

A.不動産投資の融資を申し込む金融機関の選定

融資を申し込む金融機関の選定は下記のいずれかの方法となるでしょう。

  • 「不動産会社や知り合いなどから紹介してもらう」
  • 「自分でさまざまな金融機関の融資をチェックし、最も良いと思ったものを選ぶ」

金融機関のなかにはホームページから相談できたり、融資を受ける条件をクリアしているかどうかなどをシミュレーションできたりするところもあります。

注意点

不動産投資の初心者の場合、自分で判断することにも限界があるでしょう。
不動産融資について詳しい不動産会社に相談するほうが、詳細な条件などを把握しており、より良い条件の金融機関を探し出してもらえる可能性があります。

また、金融機関を自分で選定する際には、なんらかの形で事前にアポイントを取るようにしましょう。その際に必要な書類を確認しておくと安心です。

B.融資の審査に必要な書類を準備する

融資を受ける際には書類が必要となります。
なお、実際に融資を受ける際にも書類の再提出が必要になりますので注意が必要です。

注意点

必要な書類が多いので、準備をするのに時間がかかる場合もあるでしょう。
たとえば、投資したい物件の概要や家賃表、売買契約書、登記簿謄本 、建物図面などのほか、融資を受ける本人に関する個人情報の書類です。

法人の場合は、さらに商業登記簿謄本や定款、決算報告書(直近3期分)、既存ローンの返済予定表、納税証明書なども必要になります。

C.融資の相談をして審査を受ける

融資を受けたい金融機関が決まったら、次は実際に相談をしましょう。
店頭にまで足を運ぶ場合は事前準備した書類を持参し、融資担当者と話します。

注意点

この際、事業計画をしっかり伝えるようにすることが重要です。
金融庁が行った「投資用不動産向け融資に関わるアンケート調査」によると、金融機関が審査で特に重要視するのは「事業・収支計画書の正確性」「購入金額の妥当性」「不動産投資の収入や資産」とわかっています。

参考:金融庁-投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果
https://www.fsa.go.jp/news/30/20190328_summary.PDF

つまり、「融資を受けてきちんと返済できる能力があるか」「不動産の購入金額が周辺環境や建物の価値に対して妥当か」「不動産投資がうまくいかなくなったときに本人の収入や財産で賄えるか」といった点が融資を受けるときには重要といえるでしょう。

また、審査は事前審査と本審査がある場合が多く、2~3週間必要になることも珍しくありません。
金融機関によって異なりますが、支店で融資を申し込んだ場合、支店と本店の両方で書類を通さなければならないので、その分時間がかかります。

D.融資の契約(金銭消費貸借契約)をする

審査を通過できたとしても、契約を結ばなければ融資を受けることができません。

融資を受けることが決まったときに必要な書類は審査時より少なく、身分証明書や印鑑登録証明書、住民票、健康保険証、団体信用生命保険申込兼告知書、火災保険・地震保険の申込書などが挙げられます。

注意点

契約の際には必ず、融資金額と完済までの年数、金利を確認しておくことが大切です。
また、金銭消費貸借契約は不動産投資に関わる重要な融資の最終段階なので、しっかりと時間をかけて契約内容を確認しておくと安心です。

E.指定口座に入金される

正式に契約を結び、実際に融資されるまでは各金融機関によって異なりますが、即日入金されるケースはありませんので、注意しておきましょう。

また、指定する口座はあらかじめ融資を受ける金融機関で専用の口座を作らなければならないことも少なくありません。

F.不動産投資で融資を受ける際には準備が大切

不動産投資で融資を受けるまでの基本的な流れを紹介しました。
融資を受けるまでの流れは各金融機関によって違う部分もありますが、審査に必要な書類は共通して多いといえるでしょう。
また、融資の契約には火災保険の加入が必須となっている場合が多いので、あらかじめ加入しておく必要があります。

なお、初心者にはわかりづらいものもあるため、信頼できる不動産業者に相談することをおすすめします。
相談することで、自分では引き出すことができなかったより良い融資条件や、金融機関を見つけることができる可能性があります。

なお、不動産融資の基本情報として下記の記事でメリットや注意点も紹介しています。ご興味がある方はぜひご一読ください。
初心者が知っておきたい、不動産投資で融資を受けるメリットと注意点